5月のHF運用実績について

Alternative Universe 6月18日号より抜粋・翻訳

2007年6月18日    SAIL 大井幸子
 
 
 HedgeFund.net (HFN)社のデータによると、5月のヘッジファンド(HF)全体の平均リターンは2.36%と、今年に入ってもっとも高い実績となった。
 この5月の強気相場で、主要指数の上昇を下回った(ダウ平均株価は4.36%、ナズダック指数は3.15%、そしてS&P500指数は3.26%上昇)ものの、年初からのHFの実績は12.26%と好調で、ダウ平均株価の10.4%、S&P500指数の8.07%を上回る。
 一般に強気の株式相場では、HFは空売りを仕掛けることから、主要指数を下回る傾向がある。この傾向は90年代後半のドットコム・ブームのときにも見られた。
 ロング・ショート戦略は5月に2.62%の上昇にとどまったが、ロング・オンリー戦略は4.59%と主要指数を上回った。じっさい、投資戦略では、ショート専門を除いたすべての戦略がプラスのリターンを上げた。
 HFNデータを戦略別にみると、エマージング市場の5月の実績は2.8%と、4月の2.5%に続き好調だった。グローバルマクロも1.56%上げ、今年最高益となった。特に10年債利回りが4.6%から4.9%に上昇したことがプラスに作用した。
 さらに、活発なM&Aがマージャー・アービトラージを1.27%押し上げた。加えて昨年来のLBO活動も強気相場の追い風になっている。
 5月の実績として、転換社債アービトラージは1.09%、ディストレストは1.7%上昇し、好調だった。エネルギー資源関連は3.38%上昇し、年初からのリターンは7.48%である。また、CTAは2.79%の上昇だった。



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